主訴:上の前歯の出過ぎと隙間があること。
   右下第2小臼歯の先天的欠如
診断:歯の過大と上の奥歯の前方への転位による叢生で、
   右下小臼歯の先天欠如と右上小臼歯の過剰歯を伴う
治療:1.上の左右の奥歯の捻転の除去
   2.右上小臼歯のみ抜歯して機能的咬合の確立
使用した矯正装置:上下マルチブラケット、上顎クオドヘリックス
治療開始年齢 14歳8か月  治療期間 3年2か月
抜歯部位 右上第一小臼歯
リスクと副作用:
   1 歯が移動し始める時に食物を咬むと痛くて咬めな
    い時期が数日から1週間ほどあります。しかし、
    途中から痛みはなくなりますのでご安心下さい。
   2.まれに歯根の先端部が吸収して根の長さが短く
    なったり、歯茎が下がってしまう事があります。
   3.歯ブラシによる清掃が不十分な場合は装着した
    矯正装置の周囲の歯の表面が虫歯になったり、白
    く白濁する場合があります。
費用 約85万円 詳細は別ページを参照して下さい。
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こういち君、せっかく書いていただきたのに申し分けありません。
 今月のグットスマイル
「こういち」くん 19歳
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こういち君の治療について


 最初に診せていただいた時の歯の状態は、上の前歯が隙間が開いており、全体的に右へズレている状態でした。
 上あごでは咬み合わせの中心となる奥歯が左右とも前方へ捻転(回転)しており、右上の小臼歯が1本多く生える隙間のない状態です。しかし、右下では小臼歯の先天的欠如により、隙間がある状態となっていました。
 治療は最初にクオドヘリックスという装置で上の奥歯のの捻転を除去してから、マルチブラケットを装着しました。この際、上下の歯の本数を合わせるために右上の小臼歯を1本抜歯しました。
 確かにつらい時期もあったと思いますが、満足のいく咬み合わせができてガンバッたかいがありましたネ!

 今回は顔や歯の状態を見せていただき、本当にありがとうございます。きっと同じような症状で悩んでいる、これから治療される方達に勇気と希望を与えてくれることでしょう。
  最初の状態
前歯に隙間が開いており、上の歯は右へズレています。     
左右の上の奥歯が捻転しています。また、右上の小臼歯が内側から生えてきていますが、右下の小臼歯には隙間があります。
 上の奥歯にクオドヘリックスという大きなバネ状の装置をつけてねじれを治しています。最初は1週間くらい痛かったと思います。
上の奥歯の捻転が改善されたので、下の歯からマルチブラケットをつけて歯の移動を開始した所です。
上下の歯にマルチブラケットを装着した所です。最初はごく柔らかい、細いハリガネで真っ直ぐ並べることから始めます。
とりあえず、真っ直ぐに並んだ所です
ここからゴムを使った上下の歯を咬ませて行きます。
下の奥歯を後方へ傾斜してしっかり咬み合わせるために、下の歯にマルチループというワイヤーに変更しました。
だいぶしっかり咬んできましたね!
最終の仕上げのワイヤーに変更して、落ち着くのを待ちます。
おおむね、しっかりした咬み合わせが完成しました。治療開始から2年6か月かかりました。

おめでとうございます!いろいろ苦労したと思いますが治療をがんばったかいがありましたね。